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2013年 9月議会 ※全文はタイトルバーをクリック!

1回目発言(相崎)

 

(登壇) ただいま議長より発言の許可がございましたので、通告に従い3点質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
1つ目のテーマは、学校園のアスベスト工事についてです。実は全国各地で、ずさんな工事によってアスベストが飛散するという事故が起きております。そこで、伊丹市の、特に学校園では大丈夫なのか、ちゃんと管理ができているのかを改めて確認する必要があるとの見地に立ち質問をいたします。
では、アスベストについて改めて簡単に確認をしておきます。アスベストは石綿とも呼ばれる鉱物の小さくて大変細い繊維であります。熱や摩擦、酸やアルカリなどに強く、丈夫で変化しにくいという特性から、かつては建築材などに多く利用されていました。しかし、体内で吸収されないために、一度吸い込むと肺の中に蓄積され、何十年もかけて肺がんや悪性中皮腫を引き起こすことがわかり、今では製造や使用が厳しく禁止されています。 2005年、尼崎市の旧クボタ工場周辺のアスベスト被害、いわゆるクボタショックを御記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。現在はアスベストは大気汚染防止法などにより建物の解体、改修の際には除去作業を行うこととなっています。しかし、所有者の認識不足や業者の低コスト化などから、ずさんな工事が行われてしまいアスベストが飛散するという事故が実は全国各地で起こっています。
ちなみに、インターネットで解体業者のホームページを検索いたしますと、多くのホームページで当社はずさんな除去作業はいたしませんなどと大きくうたわれておりまして、安全性がPRの要素になるほど逆にずさんな工事がメジャーである事実がうかがえます。
また、阪神・淡路大震災や東日本大震災では、瓦れきから実は大量のアスベストが飛散しているものの、除去に手が回らないという重大な問題も発生しています。
このようにアスベストの飛散事故はさまざまでありますが、私が特に心配なのが、学校園での飛散事故です。例えば、昨年は大阪府堺市の府立金岡高校で、改修工事の際に適切な処置・対策がとられなかったためにアスベストが飛散していたにもかかわらず授業や部活動が行われていたという事故が起こりまして、大阪府教育委員会が第三者委員会を設置する大きな問題となりました。また、一昨年は神奈川県綾瀬市の市立綾瀬小学校で旧校舎解体時に、やはり対策なしで工事が実施をされ、通常どおり授業が行われていた中、アスベストが飛散し、工事費用の返還を求めて住民監査が出されて裁判にもなっています。
こういった事例を鑑みて、では伊丹市の学校園ではどうかということは気になります。そもそも伊丹市の学校園では航空機騒音の関係から、音を吸収する吸音材としても効果のあるアスベストは校舎に多く使用されています。2005年に全国でアスベストの問題が浮上した際に、伊丹市では対策の委員会を設置して全校園をチェックし、問題箇所は囲い込み工事を実施、そして随時耐震化や改修工事の際にあわせてアスベストの除去作業を実施しています。本年度も幾つかの小・中学校で改修工事に合わせてアスベストの除去工事が行われています。
私は伊丹市の学校園でのアスベスト対策については大丈夫だろうと、大きな問題がないであろうと認識をしていました。しかし、管理体制などが不十分でありますと、他市のような飛散事故が伊丹でも起こらないとも限らず、実は危険な状況であると実感しています。 また、改正大気汚染法ではアスベストの除去工事の届け出義務は発注者となっています。つまり、万が一事故が起こった際、伊丹市が届け出義務違反の責任を追及されるわけです。 事故事例を調べてみますと、事故の原因というのは発注者の認識不足や危機意識の不足、また工事業者の無知や手抜き、コスト削減などであり、行政として事故対策としてできることは危機意識の向上と適切、的確な管理監督、そしてリスクマネジメントをしていくことであろうと考えます。
伊丹でアスベストの飛散事故を防止し、子供たちの肺にアスベストを蓄積させることのないように、以下3点質問します。
1、学校園のアスベスト除去作業について、前処理、除去作業、後処理という3つの工程を確実に実施できる工事業者の選定が必須でありますが、この業者選定の際に、例えば過去にアスベストの事故を起こしていないかなどを入札条件に加えるなど、適正に工事を行う業者を選定するリスク回避作業が求められますが、いかがでしょうか。
2つ目、工事前に保護者や住民へ工事の概要やアスベストの有無、作業時間等について計画書を作成し、説明することでリスクコミュニケーションを図ることが求められますが、これは適切に実施されているのでしょうか。
次に3つ目、行政が工事中や工事後に確認作業を行う必要がありますが、チェックはどのように実施しているのか。伊丹では完成検査を行っていると聞きますが、具体的にどのように実施をしているのでしょうか。以上、お答えください。
では、2つ目のテーマです。漫画「はだしのゲン」についてです。
最初に申し上げておきますが、この質問は、特段「はだしのゲン」の内容のよしあしをいいや悪いやと問うつもりもございませんし、また歴史認識はどうかと問うつもりもございません。ただ、この夏に起こった「はだしのゲン」にかかわる一連の騒動で浮き彫りになった課題というのが幾つかあると捉えておりまして、それらについて伊丹市教育委員会の見解が聞きたい、ぜひ聞いてみたいとの思いで質問をすることにいたしました。
では、改めてこの「はだしのゲン」でございますが、これは漫画家の中沢啓治氏が広島での被曝体験をもとに描いた自伝的漫画でありまして、戦争を伝える貴重な資料として評価されており、ドラマや映画、アニメにもなっているほか、20カ国語に翻訳され世界中で読まれています。
この「はだしのゲン」にかかわる一連の騒動と申しますのは、昨年の8月に島根県松江市の市議会に、この当該漫画を学校の図書室から撤去すべしという陳情書が提出をされました。市議会は全会一致でこの陳情を不採択としたんですが、その後に教育委員会が独自で再検討をし、事務局サイドで閉架図書扱い、要するに本棚に置かずに倉庫に保管するという閉架図書扱いが好ましいと判断をし、市内の小・中学校に閉架を2回にわたって指示しました。こういった処置について大きな議論となりまして、結局教育委員会は閉架図書の指示を撤回して、各学校の裁量に委ねるとした、こういう一件でございます。この一件に絡んで考えてまいります。
まず確認ですが、この当該漫画「はだしのゲン」について、現在、伊丹市内の小・中学校には設置されているのでしょうか。また、どういう取り扱いになっているのでしょうか、まずこれをお教えください。
この問題を教育委員会の協議会、これは教育委員さん5名による教育委員会の会議でございますが、この協議会で議論をしたことはあるのか。また、教育委員会としてはこの「はだしのゲン」の取り扱いについていかなる見解を持っているのか、これをお示しください。
では次に、浮上した課題について伺ってまいります。
今回の一件で、私は大きく2つの課題が浮上したであろうと捉えています。すなわち教育委員会のあり方、そして学校図書室のあり方の2つの課題です。この2点について、伊丹市教委の見解を伺いたかったところなんですが、教育委員会が他市の教育委員会を評価するということは少し難しいのではないかとも想像いたしまして、1つ目の課題であります教育委員会のあり方については、私の考察と見解を述べることにいたします。
改めてその教育委員会のあり方ですが、中でも私は3つの考察点が浮上したと捉えています。
1つ目の考察点は、教育委員会と議会のあり方です。事の発端は、この松江市の市議会に小・中学校で当該漫画を撤去することを求めた陳情書が出されたことで、これは全会一致で不採択とされたんですが、その後、教育委員会で独自に再調査され、閉架図書が望ましいと判断して各学校に指示が出されたと、この流れは議会軽視ではないかという意見が出ておりました。これについて私は、議会が軽視される背景は議会自体の力不足であり、我々も大いに反省するべきであるものの、やはり議会の決定というのは尊重されるべきではないかと考えているところです。
2つ目の教育委員会のあり方での考察すべき点は、教育委員会の判断のあり方というところです。この松江市では、教育委員会の事務局サイドで検討をされて、事務方のトップである教育長の判断で閉架が決定されたという流れから、教育委員会の事務局サイドによる決定の範囲というのも議論になりました。これについては私は、本来であれば重要な事項であったり異例の事項であったり、そういったことはまず教育委員に諮られ、そのトップである教育委員長の判断がなされてから事務方のトップである教育長から事務局サイドに指示が渡るのが本筋ではなかろうかと考えます。
3つ目の教育委員会のあり方の考察すべき点は、教育委員会から各学校への指示のあり方についてです。この松江市の一件について、文部科学大臣の下村博文氏は、こう見解を述べておられまして、学校図書の取り扱いについて学校に指示をするのは教育委員会の通常の権限の範囲内と法令上問題がないという見解を示していまして、教育委員会と各学校の関係性はどうあるべきかということも議論になりました。これについて私は、各学校の裁量に任せるものと、また教育委員会からの指示があるのが妥当なものとの、そういった線引きや判断は難しいところであり、ケース・バイ・ケースで慎重に判断がなされるべきであろうと考えます。
では次に、浮き彫りになったと捉えている課題の2つ目を伺います。学校図書室のあり方です。ここからはまた質問に戻ります。
私は児童生徒の知る権利を保障する観点から、基本的に学校図書室でも情報はオープンにするべきであり、多様な事柄に触れることで児童生徒が自分自信で考えて成長していくべきであろうと考えています。ただ、同時に、教育的な配慮も必要です。与えっ放しではなくて、適切な配慮やフォローがあってこそだと、そう考えています。
そういう観点で伺います。まず1つ目、悲惨なシーンや暴力的なシーンを含む図書についての配慮です。
この当該漫画「はだしのゲン」では、原爆のシーンがかなり凄惨に悲惨に描かれておられます。読まれたことはありますでしょうか、かなり悲惨に描かれているわけでございまして、だからこそ原爆の恐ろしさが伝わると評価されているわけですが、例えば小学校の低学年では恐怖感だけが残り、大きなトラウマになるかもしれません。こういったトラウマから学ぶものも大きいかとは思いますが、全般的に悲惨なシーンや暴力的なシーンが含まれる図書について、学校図書室では教育的な配慮も必要なのかもしれません。
世間ではレーティングと呼ばれる年齢制限も一般的です。例えば「プライベートライアン」という戦争映画では、PG12という映倫の年齢制限、つまり12歳以下の視聴が制限されておりまして、こういったこと、こういうレーティングは知る権利の迫害というわけではなく、教育的な配慮の範囲であろうと私は考えます。
そこで伺います。学校図書室は基本的に全てをオープンにして多様な情報を児童生徒に与え、そこから子供たちが学んでいくものであると捉えていますが、適切な配慮やフォローも必要と考えます。当市の教育委員会の見解と、また具体的な実施状況をお教えください。
次に、イデオロギー的なものを含む図書についての取り扱いです。
この「はだしのゲン」では、特に後半において少しイデオロギー的な表現が出てまいります。例えば昭和天皇の戦争責任であったり旧日本軍の行為であったりというような内容が出てまいりまして、作者の中沢氏が御自身の見解を御自身の作品で盛り込むことには何ら問題がないのですが、ただそれを学校図書に用いることは妥当なのかという議論が今回の一件であったわけです。
私は何度も申し上げておりますが、基本やっぱり全てオープンにするべきであろうと思います。それが一方的な見解であったとしても、それを隠蔽してしまう、目隠ししてしまうのは言論の規制につながりかねません。知る権利の侵害につながりかねません。まず多様な見解が提供されるということは、民主主義の根幹です。児童生徒はいろんな考えを知った上で自分の頭で考えて判断していくことを大切にしていきたいし、私たち大人はともに考えて話し合って、そして子供たちを深い学びへと導きたいと、そんなふうに考えています。
そこで伺います。教育委員会はこのテーマについていかにお考えでしょうか、ぜひ見解をお教えください。
では、3つ目のテーマに移ります。花火大会の中止です。
ことし第33回いたみ花火大会は悪天候と会場不良のために残念ながら中止となりました。初めに申し上げておきますが、この質問は独断当局を糾弾しようというようなものではございませんで、天候はいたし方のないことでございますし、関係者の方々が最後まで実施をしようと尽力された経緯はよく理解しております。ただ、今回特に直前で中止になったこともあり、例えば情報を求めて右往左往された方がいらっしゃった、また、浴衣を着て会場近くで待っていたが帰らざるを得なかったなどの申しわけない話も耳にするところです。
そこで、今回の中止によって浮き彫りになった課題を一定整理し、来年度以降への対策に生かすということが必須であろうと考えます。課題と対策を整理し、来年度以降に生かしたいとの思いで質問をする次第です。
では、改めて今回の経緯を簡単に説明しておきます。
まず、実施予定の8月24日土曜日、午前7時30分ごろ、悪天候のために翌日への順延を決定、そして翌8月25日日曜日、午前9時47分、大雨洪水警報発令、そして12時34分、警報解除、そして13時過ぎに露天商が出店中止を決定、そして14時47分に大会の中止が決定されたと、こういう経緯でございました。
では、まず中止による影響を確認をしておきます。1つ目が経費、この花火大会は予算額が1900万円となっておりました。中止になった上での決算額は幾らになりますでしょうか。中止でも花火の購入費や警備の人件費等々は一定必要ですが、決算額の概要をお示しください。
2つ目の確認点は未使用の花火、多くの市民の方から、花火は来年使えるのという御質問をいただいております。未使用の花火についての行く末をお示しください。
次に、中止で浮き彫りになった課題について質問します。大きく2つの点が浮上したのではないかと、2つの課題が浮上したと捉えています。
1つ目の課題は、中止の決定の経緯です。特に2日目、警報が発令されるほどの本当に豪雨だったにもかかわらず、午後2時47分の中止決定までずっと実施しますとされていたことについて、多くの方々からは検討中にしておいたほうがよかったのではないか、また、実施とするにしても、判断が変更する可能性があると補足しておくのがベターだったのではないかと、こういう御意見を伺うところです。
そこで伺います。あくまで実施とした背景と、来年度以降の対策をお教えください。
次に、体制です。今回順延や中止という一連の流れの中で、現場は相当に混乱したことであろうと想像していますし、そんな中で関係者の方々が尽力くださったのは十分理解しておりますが、連携不足や人員不足になり、残念ながら対応が後手に回ったところもあったのかなというイメージがございます。
そこで伺います。今回、人員体制や連携体制の上でどういった課題が浮上したのか、そして来年度以降また花火大会を実施するのであれば、体制についての準備の強化が必要でありますがいかがでしょうか、お示しください。
そして、もう一つの大きな課題、これは中止の告知方法であったと捉えています。中止の決定を市内外に告知する点においてスムーズにいかなかった面もあるのではないかという課題です。
1つ目はホームページです。今回ホームページは16時ごろ、午後4時ごろに中止の旨がアップされました。中止決定から1時間以上かかっていると同時に、ホームページにアクセスが集中し、スマートフォンなどからはアクセスがなかなか難しかったと聞くところです。担当部署は尽力くださったものの、皆さんには申しわけないことをしたと感じている次第です。
そこで伺います。ホームページについて今回の告知の経緯、そして浮上した課題とその対策、特にアクセス集中への対策についてお教えください。
次に、屋外拡声機です。この春に設置をした拡声機を、今回素早く活用できたことは大変評価しております。ただ、細かい話ですが、会場不良のために中止との文言は少しわかりづらかったのではないかという御意見も聞きます。
そこで伺います。屋外拡声機について、今回の活用の経緯、そして浮上した課題と対策、特に文言についてあらかじめわかりやすい文言を準備しておくことがよかったのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
次に、電話です。聞くところによると、当日市役所に、きょう花火大会やるのと、そういった問い合わせ電話が多くかかってきたものの、人員不足で対応に追われたと聞くところです。担当の都市活力部では自動音声対応としましたが、総務部の広報課や総合政策部にも電話が鳴り、数人の職員で対応したとのことで、現場の職員さんには感謝をしているものの、電話がつながらなかった皆さんには御迷惑をおかけしたと思っているところです。 そこで伺います。電話対応についても事前に中止などを想定した人員配置などの準備の強化が必要でありますが、見解はいかがでしょうか。
いずれにしましても、今回の中止の一件、関係してくださった皆さんの御尽力には感謝すると同時に、楽しみにしてくださっていた方々のためにも、来年度以降に向けて課題を整理し、対策を講じたいという思いで質問をしておりますので、御答弁をよろしくお願いいたします。
以上で1回目の発言といたします。

 

1回目答弁(教育委員会事務局管理部長)

私から学校園のアスベスト工事についての数点の御質問にお答えいたします。
議員御案内のとおり、アスベスト繊維の飛散による健康被害が全国的な社会問題として取り上げられており、その安全対策への取り組みは大変重要なことであると認識しております。吹きつけアスベストは、アスベストにセメントや水を加え攪拌し、吹きつけ機械を用いて天井などに吹きつけることで、吸音・断熱効果を得ることができるというもので、施工位置や形状など、どのような箇所にも比較的簡単に、かつ安価に施工できるという施工性のよさから、高度経済成長期を中心に多く使用されてきました。
本市の学校園施設におきましては、航空機騒音対策として昭和40年代に防音化を進めてきたことから、教室など室内の吸音材としてアスベスト含有吹きつけ材を使用してきました。平成17年度の調査では全学校園施設27校、17園のうち、23校、6園において合わせて約6万3000平方メートルのアスベスト含有吹きつけ材を確認いたしました。平成18年度には緊急対策として吹きつけアスベストの囲い込み工事を実施し、児童生徒の安全確保を図り、その後さらなる安全対策として各学校園の吹きつけアスベスト除去工事を順次実施し、これまでに4万7000平方メートルを超える吹きつけアスベストの除去を完了しております。
そこで、1点目の御質問であります工事業者選定の際、アスベスト対策が確実な業者かの確認作業はあるのかについてでありますが、吹きつけアスベストの除去工事業者の選定に当たりましては、工事の内容が専門性を有することから、公的機関である一般財団法人日本建築センターにおいて既存の建築物に施工されたアスベスト含有吹きつけ材を安全に除去する技術の技術審査証明書を取得した業者により施工するものといたしております。
この技術審査証明書は除去工事に際し、作業区域に隣接する部分の汚染防止、工事終了後の建築物利用者の安全確保、除去工事中の作業者の安全確保について適正であると判断され交付されたものです。しかしながら、本当の意味での安全確保には、これらの技術審査内容に沿った施工が現場において実施されているかどうかを確認することが重要であると考えております。
業者選定につきましては、アスベスト除去工事は総合仮設工事、天井ボードなどの内装工事など、アスベスト除去工事以外の工事を総合的に管理する必要があることから総合建設業者に発注しており、アスベスト除去専門業者は協力業者として作業を行っているという状況であります。
こうしたことから、過去に吹きつけアスベスト除去工事において飛散事故を起こした業者に関する全国レベル、地方レベルともに情報網がなく、また過去に事故を起こした業者であっても、それをもって業者選定段階で入札参加に制限を加えることは困難であろうかと考えております。
次に、工事に当たり保護者や近隣住民への告知は確実に実施されているのかとの御質問についてでありますが、工事の実施に当たっては、近隣住民、保護者の皆様に御理解と御協力を得なければならないことから、近隣住民の皆様には学校長、市職員、請負業者により工事のお知らせ文書を持参し、工事内容、工事期間、工事時間などの工事の概要、石綿を外部に飛散させない工法により万全の措置を講じて工事を実施することなどについて御説明させていただくとともに、工事に関するお問い合わせについても素早く対応できるよう、市や請負業者の工事担当者の連絡先をお知らせいたしております。また、保護者の皆様には学校から文書などにより工事実施のお知らせを行っております。
最後に、工事中、工事後の行政による現場チェックはいかに実施されているのかについてでありますが、吹きつけアスベスト除去工事は、さきにも申し上げましたとおり、安全に工事が実施できる工法を取得した業者により実施いたしておりますが、議員御案内のとおり、実際の工事現場でのチェック体制が安全・安心な施工には何よりも重要であります。 本市で実施いたしております吹きつけアスベスト除去工事においては、まず工事に先駆け、施設管理者、市工事管理者、元請負業者で現場に関する情報を収集整理し、想定されるリスクを洗い出し、その解決策、または事前の対応策を定めます。
安全な除去工事の実施においては、工事エリアとエリア外を確実に遮断し、工事エリアを完全に隔離してアスベスト繊維が工事エリア外に飛散しないようにすることが重要でありますことから、国土交通省の仕様に基づいて作成した設計図書、技術審査証明された工法どおりに施工されているのかのチェックを行います。そして、労働安全衛生法石綿障害予防規則による届け出を伊丹労働基準監督署へ、大気汚染防止法に係る届け出を兵庫県阪神北県民局に行い、現場での安全対策や飛散防止対策などの検査を受けます。
また、市の契約検査課と工事管理担当課により除去作業前検査としてアスベスト繊維を工事施工エリア外に出さないための隔離作業が確実に施工されているか、除去作業後にはアスベスト繊維が浸透しない材質、構造の保護衣や防じんマスクを着用し、吹きつけアスベストが隅々まで完全に除去されたかを確認するとともに、取り残しが少しでも確認された場合には、請負業者に対して指示書にて完全に取り切ることを指示し、再度検査を実施して、安全確認を行った後、工事エリアの隔離状態を解除することといたしております。
さらに、作業前、作業中、作業後の除去作業のエリア内外で大気測定を行い、安全に工事が進められていることの確認も行っております。このように細心の注意を払った管理体制のもと、安全第一を最優先に取り組んできたことで、アスベストの飛散工事を起こすことなく多くの除去工事を完了できたと考えております。
今後残存しておりますアスベストにつきましても、順次除去していきたいと考えておりますが、工事は現場により種々条件が異なります。過去の結果に安心することなく、これまでの経験を生かし、さらなる安全確保に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

 

1回目答弁(教育委員会事務局学校教育部長)

私からは、「はだしのゲン」についての御質問にお答えいたします。
初めに、伊丹市内の小・中学校における「はだしのゲン」の設置状況については、現在全ての小・中学校で所蔵をしております。小学校においては、学校図書館で児童が自由に閲覧できる状態にあります。また、広島への修学旅行の事前学習を行う際、原爆による被害の悲惨さを伝える教材の一つとして総合的な学習の時間等において取り扱っている学校がございます。
中学校においては、学校図書館で生徒が自由に閲覧できる状態にはありますが、授業の教材としては扱われてはおりません。
次に、「はだしのゲン」の学校図書としての取り扱いに関する教育委員会における議論と見解についてお答えをいたします。
教育委員会では、9月5日に開催いたしました協議会におきまして、協議事項、学校図書館図書の取り扱いについてとして「はだしのゲン」の内容や各学校における取り扱い状況等を踏まえて協議を行いました。その結果、今後もこれまでと同様、教育委員会としましては各学校の主体性を尊重し、「はだしのゲン」の閲覧制限をしないものと決定をいたしました。その理由として、1、「はだしのゲン」は戦争の悲惨さを真正面から問う作品である。2、一部に過激な表現があり、確かに教育現場においてどのような場面でどのように取り扱うか、教材としてどのように介していくかという点などについては工夫をしていく必要はあるが、閉架等の措置による表現の自由や知る権利の規制からは子供たちに豊かな発想や主体的な判断力は育たないと考える。そして3つ目、戦争を知らない世代に戦争の残酷さから目を背けさせては平和のとうとさを学び取ることはできない。4点目、私たち大人の配慮によって都合の悪いことを全て目隠しにしたままでは、子供たちの未来を生きる力をかえって弱めてしまうことにもなりかねないといった点を上げております。
次に、悲惨なシーン、暴力的なシーンを含む図書への配慮に関する見解や実施状況及びイデオロギー的なものを含む図書についての見解についてお答えをいたします。
そもそも学校図書館は学校図書館法第2条で、児童または生徒の健全な教養を育成することを目的として設けられるものと規定をされております。学校図書館が所蔵する図書は健全な教養を育成するために各小・中学校において司書教諭、読書指導員を初め、教職員が自校の児童生徒の実態を踏まえ授業カリキュラム上必要となる図書や伊丹市立図書館ことば蔵からの新刊情報や児童生徒からのリクエストカード等に基づいたニーズに応じた図書を選定し、最終的には学校長の判断で購入をしております。凄惨、暴力的なシーンのある図書への配慮については、そもそも学校図書館には、先ほども述べましたように自校の児童生徒の実態や発達段階に応じ、健全な教養を育成するための図書を選定し所蔵しておりますが、表現の必要性から一部凄惨、暴力的な描写等が含まれている作品なども所蔵されてございます。
そのため、例えば小学校においては低、高学年別図書室を設けたり、図書室を低学年コーナー、高学年コーナーに分けたり、発達段階別の図書の配列を工夫するなど、教育的配慮を行っております。
また、学校図書館においては、司書教諭、読書指導員、図書ボランティアなどの大人が読書する児童生徒の様子を見守ったり、図書チェックを常時行ったりするなどして児童生徒の心の変化に気を配っております。
イデオロギー表現のある図書につきましても、同じように選定の際に司書教諭、読書指導員を初めとした教職員が内容について吟味し、作品の持つ思想性も最大限尊重しつつ、児童生徒の判断力の発達状況に応じて偏りのない図書の選定をしております。中には伝記や文化についての図書などにおいて、世界のいろいろな考えに触れるような図書もございますが、児童生徒がさまざまな考えの図書に触れることによって、世の中にはいろんな考えや生き方があることを知り、その上で自分の考えをつくっていくものと願っております。 今後も教育委員会としましては、児童生徒にとって健全な教養を育成することができる学校図書館の円滑な運営に向けて、小・中学校を適切に監督、指導してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようお願いいたします。

 

1回目答弁(都市活力部長)

花火大会の中止についての御質問にお答えいたします。
まず、第33回いたみ花火大会が中止になりましたことと、中止のお知らせが遅くなり、花火を楽しみにされておられる皆様方に御迷惑をおかけいたしましたことを深くおわびいたします。
いたみ花火大会は昭和56年に「神津夏祭花火大会」としてスタートし、翌年の第2回大会から「伊丹猪名川花火大会」に名称を改め、徐々に規模を拡大し、平成11年の第19回大会から「いたみ花火大会」に名称を改め、現在に至っております。その間、震災や事件、事故などにより現在まで5度中止しておりますが、いずれも大会開催日よりかなり以前に中止を決定し、大会当日での中止決定は今回が初めてのケースとなりました。
そこで、御質問の1点目、中止による影響でございますが、予算額1900万円の内訳は花火購入、打ち上げ経費に約770万円、警備経費に約780万円、残りは会場設営費や保険代などの経費となっております。
今回の決算の概算といたしましては、花火購入、打ち上げ経費は、1日延期したことで花火師が安全管理のため会場に泊まり込んだことに加え、花火は長期に保管した場合、花火を打ち上げると予定した発色にはならず、廃棄するよりほかない状態となることから、解体した上で火薬類は水につけ、爆発の危険性がなくなってから廃棄するなど、花火の解体処理費用も別途必要になりますが、今回一部の花火につきましては転用が可能とのこともあり、減額する方向で業者と交渉を進めております。また、警備費用につきましては、順延になったことで2日間一定の人員が既に配置についておりましたこと、当日中止のため一定のキャンセル料が発生いたしますが、一部の費用については交渉の余地があることから、こちらも減額の方向で交渉を進めております。その他、会場設営費は既に投光器や簡易トイレ、安全柵などの設備は全て設置済みであったことに加え、会場の状態により撤収も予定より1日おくれになったほか、看板も中止の告知用に急遽作成、設置したものもあり減額は難しく、大会委託料総額で約二、三百万円の減額を見込んでおります。
次に、2点目の中止の決定過程と体制でございますが、2日目は実施ではなく、検討中がベターだったのではないかとの御指摘でございますが、今にして思えば、状況に応じた表現にすべきだったと反省しているところでございます。1日目を順延したことから、実施するという意識がスタッフの間で強かったこと、2日目は午後の天気は回復するという予報であったため、花火自体は雨にぬれても発射する筒が水没しない限り打ち上げ可能なこと、会場の河川敷は水はけがいいと言われていること、雨対策に忙殺されているうちに状況の判断がおくれてしまったことなどが重なり、多くの皆様に御迷惑をかける結果となってしまいました。
今後は中止も想定し、大会実施のための計画だけではなく、中止の場合の綿密な計画もあわせて検討する必要があると考えております。
次に、人員体制、連携体制上の課題ですが、中止も想定した人員体制になっておらず、関係機関への連絡すら手間取ったことと、市役所に待機職員がおらず、現場から数名を市役所に戻してホームページの変更や電話応答メッセージを吹き込んだことなどから対応がおくれたものであります。
次回以降、大会を実施する際には新たに部以外の職員にも応援を求め、あらかじめ市役所に職員を常駐させ、問い合わせやホームページなどの情報発信にも速やかに対処できる体制を整えたいと考えております。特に天候が怪しい予報の場合は、危機管理室や広報課の職員にも事前に待機を依頼するなどの応援体制を含め調整してまいります。また、順延、中止などの際、メッセージ放送の録音など具体的な役割分担等も綿密に取り決め、不測の事態にも慌てず対応できるよう準備をする所存でございます。
次に、御質問の3点目、中止の告知方法ですが、まずホームページへのアクセスが困難になったことについては、利用者からのアクセス集中に対して、いわゆるサーバーのダウンは発生しなかったものの、サーバーの処理能力が十分でなかったことが影響したのではないかと推測しております。
中止当日の8月25日のホームページへのアクセス状況では、延べ人数は通常の約8000ユーザーから10倍以上の約8万7000ユーザーに、閲覧された総ページビュー数は通常約2万5000ページから5倍以上の約14万4000ページとなりました。そのため、ページが表示されるまでの時間が1日の平均で通常の3秒前後から約18秒に、特にアクセスのピークであった午後4時から午後6時の間では最長で1分程度かかっていたことがわかっており、アクセスされた皆様に御不便をおかけする結果となりました。また、アクセスの7割以上がスマートフォンに代表されるタブレット端末からであったことなどもわかってございます。
今後の対策につきましては、既に御案内のとおり、今年度中に行うホームページのリニューアルでサーバーの処理能力は現在の2倍以上となりますので、今回のようなアクセス集中にも十分な処理能力であることはもちろんのこと、急速に普及しましたスマートフォン対応のページなどの作成、フェイスブックやツイッターなどSNSを利用したリアルタイムな情報発信も強化し、御利用の皆様に御不便をかけないよう関係部局と調整し、インターネット環境の整備を図ってまいりたいと考えております。
次に、屋外拡声機についてでございますが、市役所を初め、市内計7カ所に設置されており、8月24日の順延の際にも正午から6回放送いたしました。翌25日の中止の放送は午後4時半から30分置きに午後7時半まで行い、1回の放送では同じ内容を3回ゆっくり繰り返してアナウンスしたところです。花火大会メーン会場の河川敷では放送もよく聞こえましたが、屋内では聞こえづらく、放送の文言も意味もわかりにくいなどの御意見を多数いただいたところです。
屋外拡声機は音が反響するため文節ごとに区切って読まなくては聞き取れず、かつ長い文章では意味が伝わりにくく、事前に聞く人にとってわかりやすい構成とする必要があります。今後はアナウンスを事前に録音し、必要なときすぐに放送できるよう事前準備を徹底してまいります。
次に、電話での応対、対応でございますが、さきの答弁の内容と重なりますが、中止の際の人員応援体制を十分想定していなかったことが対応のまずさにつながったものと痛感しているところでございます。
今後、花火大会を実施する場合は、緊急時のことを想定し、事前に他部署からの応援体制を整え、ホームページの更新にも迅速に対応できるよう実施、順延、中止にかかわらず市役所にも待機職員を事前に配置するよう準備をいたします。
また、準備段階から担当課だけでなく、好天時の緊急連絡体制、緊急出動がとれる体制を組む必要から、他部署にも役割分担、協力体制がとれるよう検討してまいります。
今回は特に市外の方からも多くお問い合わせがあり、周知も十分にできなかった反省を踏まえ、JR・阪急伊丹駅以外の主要な乗りかえ駅でもアナウンスしてもらえるよう事前に調整してまいりたいと考えております。
今後は今回の反省点を踏まえ、不測の事態にも対応し、来場者の皆様に安心して楽しんでいただける花火大会の開催、運営に努めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。

 

2回目発言(相崎)

御答弁ありがとうございました。
まず1つ目の、学校園のアスベスト工事についてですが、全国でずさんな工事等によるアスベストの飛散事故が起こっておりまして、じゃあ、伊丹市の特に学校園では大丈夫なのかと、こういった観点で聞かせていただきました。御答弁によりますと、しっかり管理をしているとのことでして、アスベストの対策の専門家に聞きますと、伊丹市では他市ではやっていないような工事後の完成検査というようなものも独自に行っている、他市より大分進んでいるよというような話もございまして、一安心しているところでございます。引き続き気を緩めることのないように取り組んでいただきたいと思っております。
アスベストの事故に関していろいろ調べてみますと、起こる要因はさまざまあるんですが、一つ大きな要因として、危機意識の不足というのがあるように思っています。かく言う、私もアスベスト対策はできているんじゃないのか、大丈夫なんじゃないかと思っておりましたが、いろんな事故例を見ると、この危機意識の不足というところから飛散事故を起こしてしまうというところもありますので、私もそうなんですが、行政側も決して気を緩めることのないように引き続き取り組んでいただきたいと考えております。
また、アスベストの問題に関しましては、今回は学校園のアスベスト対策を伺いましたが、市内には公共施設もたくさんございますし、一般建築物もございまして、そういった建物に関してのアスベスト対策はまだまだ課題があると感じておりますので、こういったことはまた別の機会にも問うてまいりたいと思っております。
それから、花火大会の中止でございますが、こちらは関係者を糾弾するつもりも全くございませんで、よく頑張っていただいたと思っているんですが、一定課題を整理して今後に生かしていくことは必要であろうと、特に市民の皆様から多くいただいた御意見等々について整理をして質問させてもらいました。
いずれにしましても、今回の教訓を生かして、来年度以降、一層皆さんに親しんでいただけるようなイベントをぜひ行っていきましょう。
そして、「はだしのゲン」についてでございます。ゲンの内容や歴史認識を問うつもりは全くございませんでして、今回の一件で生じた課題についてどういう見解を持っているのかと伺ったところでございます。
私も一定の見解を持っていたんですが、同じような方向性で、かつすばらしい言葉と熱い思いで御答弁いただきまして、大変うれしく思いました。ありがとうございます。こういった見解を伺うという質問もなかなかおもしろいと思いましたので、おもしろいって言うのはちょっと言葉が悪いですけれども、またこういった類いの質問もさせていただきたいと思っております。
ゲンに関しては子供たちの児童生徒の豊かな読書活動を推進しまして、より豊かな学びを私たちも応援していきたいと思っております。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。